世界的に流行している新型コロナウイルス感染症。
Jリーグは屋外スポーツとは言え影響が出るだろうとは思っていたが、案の定リーグ戦延期という判断がなされた。
J3リーグ的には第1節と第2節が延期ということになる。
ブラウブリッツ秋田的には第1節がアウェイの福島戦、第2節はお休み週であったため、第1節だけが延期ということになった。
無事にリーグが再開すれば、3月22日のホーム戦が開幕戦ということに。
これは、2010年ブラウブリッツ元年以来のこと。
このときは、にかほグリーンフィールドにまだ雪が残っていた。
アルテ高崎に2-0で勝利したっけなぁ。
開幕戦延期で思い出すのは、東日本大震災でJFLの開幕が4月下旬にずれ込んだ2011年。
開幕戦がアウェイで松本だったけど、後半終盤で逆転勝利して記憶が鮮明。
この時のレジェンド松田のゴールは今でも思い出せる。
2011年は延期された試合が12月まで組まれていて、雪が舞う中応援した記憶がある。
現段階では新型コロナウイルスの流行が一段落するかは見通せない。
ただ、スポーツ界で最初に英断したJリーグが再開しないと、どの競技のリーグも再開には動かないと思うので、大変だとは思うがなんとかして欲しいものだ。
この自粛ムードが早く過ぎ去ってくれないか。
仮に落ち着きが戻ってきても、今年は東京五輪があるのでどのチームも会場確保は難しく、比較的空いている平日開催ということになりそう。
というか、5~6月の平日で調整する可能性が高いらしい。
楽しみにしていた3月8日のアウェイ福島戦はお預け。
本当に残念だ。
早くサッカー応援ひいてはスポーツ観戦を楽しめる日々が戻ってくれば良いのだが。
まずは開幕戦の3月22日へ気持ちを集中しよう!
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〇ガイナーレ鳥取
20シーズンも高木監督が引き続き指揮を執る。
昨年はリーグ中盤で5連勝を達成したが、大敗する試合もあったりして浮き沈みしつつシーズン終了。
レオナルドに続けと獲得したFWユリも怪我があったりして不幸はあった。
今シーズンは選手の入れ替わりも多く、井上、上松、魚里、可児、三沢、フェルナンジーニョらの主力は残留したが、福村(V東京)、池ヶ谷(YS)、林(今治)、鈴木(北九州)など残って欲しかったであろう選手がいなくなった。
特に林が今治に移籍したのは意外だった。
非更新でGK北野、アドリエル、大屋、ユリが退団。
また、GKは昨年もなかなか安定せず今年は総入れ替えし、GKコーチも元ブラウブリッツ戦士の中村さんに就任。
入ってきた選手はGK田尻(G大阪)、GK福留(新潟シ)、藤原(沼津)、小牧(八戸)、坂井(群馬)、ハモン(琉球)、ジョンアンデルソン。
あと、ジョンアンデルソンはレオナルドの再来を期待されている。
大卒選手も大久保(関西大)、GK糸原(びわこ成蹊)らを獲得。
高木監督は鳥取U-18の育成を指揮していた人なので、若手の登用には積極的みたいだ。
鳥取は毎年、明けてびっくり玉手箱的なチームなので何とも言えない。
フェルナンジーニョが鳥取の精神的支柱だと思うが、彼が一体いつまで現役を続けるのかも注目したい。
〇鹿児島ユナイテッドFC
金鍾成監督が引き続き20シーズンも指揮を執る。
19シーズンは開幕戦は勝利したものの、その後は引き分けを挟んで7連敗。
一度、引き分け挟んで3連勝があるも、その後もなかなか波に乗れなかった。
最後まで激しい残留争いをしたが、一年でJ3降格となった。
19シーズン前に琉球から金監督を引き抜く事に成功したが、引き抜かれた琉球が残留に成功し、鹿児島はJ3に降格という皮肉な結果になってしまった。
シーズンオフにはJ3時代から主力であったGKアン・ジュンス、堤(引退)、チーム得点王の韓勇太(栃木)、ルカオ(金沢)がいなくなっのは痛手。
また、ヴォルカ鹿児島時代から在籍していた赤尾と永畑が引退。
田上、西岡、中原、吉井などこれまでクラブに貢献してきた選手たちが次々と引退や退団したのは非常に寂しい思い。
しかし、牛ノ濱、藤澤、水本、砂森、五領、枝本、酒本、ニウド、萱沼らJ2でスタメン出場していたメンバーの多くは残留させることに成功。
元秋田の米澤も契約延長したが、未だにJ3に居続ける彼には渇!です。
新加入も畑(熊本)、藤原(栃木)、青山(G大阪)、田辺(熊本)、ジョンガブリエル(相模原)等が加入。
大卒選手は中村(明治)。
アンジュンスの退団が痛いが、戦力としては全体的にトントンといったイメージか。
また、ベテラン選手たちがいなくなった中で誰がチームをまとめていくのかが気になるところ。
金監督の力は琉球時代から十分知っているので、J3に降格しても立て直す力があるだけにとても怖い。
昇格候補の一つだと思う。
〇ロアッソ熊本
去年は惜しくもJ2昇格を逃した熊本。
監督は渋谷監督から去年途中まで岐阜で指揮を執っていた元日本代表コーチの大木監督へ交代し、再起を図る。
昨年は開幕から5戦は苦しい立ち上がりだったが、縦にシンプルな戦術にシフトすると序盤に6連勝があるなど、FW北村のブレイクもあって勝ち点を荒稼ぎした。
だが後半は対策され、ビルドアップから丁寧に組み立てるスタイルがなかなか定着せずに勝ち点を獲得できなかった印象。
GK畑(鹿児島)、高瀬(群馬)、田辺(鹿児島)、中山(群馬)、佐野(熊本)、三島(相模原)、原(お京都)が退団した。
サイド攻撃とアシストで貢献した高瀬がいなくなるのはダメージが大きいが、ほとんど戦力は維持できたのでは。
目玉はJ3屈指のストライカーの久保(岩手)と浅川(YS)の加入。
非常に注目されているFWだが、二人とも一人でどうにかできるタイプではない。
チームとしてどう二人を使うかが重要だと思うので、原・三島・佐野が抜けた穴を埋めれるかどうかはやってみないとわからない。
他には、菅田(福岡大)、河原(福岡大)、竹本(立命館)、髙橋(国士舘)らの有望な大卒選手が加入。ユースからも3人が昇格していて、チームの若返りが期待できる。
菅田と河原は饗庭くんの同期なのでJ3で福岡大対決あるかも。
いずれにしても大木監督のサッカーに選手たちが適応できるかどうかが鍵になる。
個人的には大木監督が昇格チームを指揮するという印象がどうしても持てないのだが(甲府時代に一度だけJ1昇格果たしてますが)。
あと、今年は秋田に勝ち点の恩返しをしないといけません。
昇格候補。
〇アンダーU23チームの3チーム
今年がJ3参戦最終年となるので、どのように編成を畳むのか注目。
ガンバ大阪U23は石川慧が出てきたら面白いな。
ガンバユース組は去年から結構出ていたので、成長していたら怖い存在になる。
C大阪U23はアン・ジュンスがせっかく鹿児島から戻ってきたのにまたJ3に出てたら笑う。
あと、2000年代生まれの若い選手が多い。
FC東京は今年加入したメンバーで安部や紺野がなかなか強力。また、鹿児島から帰ってきた平川にも注意。
柳や小川はもう卒業しろ。
ブラウブリッツ秋田のマスコットキャラクターといえば、
ブラウゴンです🐉
クラブ発足当初に公募にてこの世に生を受けました龍の男の子です。
なぜ秋田に龍?と思う方もいると思いますが、
秋田県は十和田湖、八郎湖、田沢湖という3つの雄大な湖を持つ県…
その3つの湖を舞台に『八郎太郎伝説』という壮大な物語があるんです。
その主人公が龍なんですね~。
さて、そのブラウゴンですが…
〇ホームの試合に姿を現さない。
〇グッズがない
〇角の寝癖が酷い(昨年直しました)
なかなかに影の薄いマスコットキャラクターです。
(寝癖は関係ない)
マスコットキャラクター総選挙でも
2018年 38位
2019年 51位(最下位)
と、日本で一番人気のないJリーグクラブのマスコットキャラクターなのです!
2019シーズン終了後、遂に岩瀬社長からブラウゴンに肩たたきが…
契約延長に向けて、目指すはJ3クラブの中で最上位!
ここからブラウゴンの戦いが始まった!
選挙期間中、ビラ配りやスポンサー訪問、飲み会で投票のお願い、メディアを使っての投票の呼びかけ。
色んな事をやりました。
いままでブラウゴンこんなに頑張ったことあったかってくらい。
その結果…
過去最高順位の34位!
よく頑張ったブラウゴン。
でも、FC岐阜のギッフィーや鹿児島ユナイテッドのゆないくーには勝てず、J3最上位にはなれなかった…
ブラウゴン引退かと思われたが…
あけぼの会さんが個人スポンサーになることによってまさかの引退回避!
来年度以降もガンバれ!
2020シーズンの目標も発表
① ブラウゴングッズを作って完売
② Twitterフォロワー2,000人超え
③ ホームゲーム全試合20人以上に写真を投稿してもらう。
④ 全市町村訪問
これまでになく活発な目標を掲げたブラウゴン。
特に、ホームゲーム全試合来てくれるのは嬉しいぞ!
今まで、マスコットキャラクターを生かしきれなかったが、
クラブとしてもやっとブラウゴンをシーズン通して稼働させるだけの力がついてきたと思うと嬉しい限り。
今年もよろしく頼むよ、ブラウゴン!
(というか、中の人頑張れ。)
〇藤枝MYFC
監督は去年に引き続き石崎監督。
コーチ陣も残留し、昨年3位と大躍進した体制を堅持した。
昨年はどっちに転ぶかわからない試合でも失点をゼロで抑え、勝負所で点を決めて勝っていたイメージ。
去年主力だった鈴木準弥(秋田)が退団したが、杉本、秋本、川島、水野、谷澤、大迫、松岡、安藤、森島らほとんどの主力メンバーを残留させることに成功した。
J2ライセンスが取れる状況にあるか不明だが、昇格も視野に入れていると思う。
経営陣が変わってから藤枝は上昇傾向になっている。
それに加え、久富(栃木)、枝村(栃木)、姫野(群馬)、大石(相模原)ら実力者を獲得し、更に杉田(ソ仙台)、大卒選手も3人獲得し盤石の駒がそろっている。
既存のメンバーが強力なだけではなく、新しいメンバーもかなり良い選手が多いため、穴がないイメージ。
年齢が高めの選手が若干多いが、怪我がなければ(特にディフェンス陣)間違いなく優勝筆頭候補。
かなり警戒しないといけないチームだと思う。
〇カマタマーレ讃岐
昨年残念ながらJ3に降格。J2昇格を目指して闘ったが上村監督が成績不振の責任を取る形でチームを去り、愛媛・沼津・八戸など監督経験豊富な望月監督に交代することとなった。
1年でのJ2復帰が叶わなかったところで、まずは腰を据えて強化に取り組みたい意気込みを感じる。
監督交代に伴ってコーチ陣も刷新した。
1年で昇格できなかった節目と言うことで、瀬口、木島兄弟や福家、我那覇、荒堀、西ら貢献者がチームを去ることになった。
その一方で、清水、竹内、佐々木、重松、森川、池谷、柳田ら主力メンバーは残留。
獲得選手については実績のある選手は浅沼(相模原)ぐらいで、他はほとんど関西や東海の大学を中心に大卒選手を獲得した。
小松(立命館)、岩本(関西学院)、栗田(静産大)らに期待。
栗田は父がガーナ人、堅守速攻スタイルに貢献できるか。
また、ブラウンノア(横浜FM)はポテンシャルがありそう。
残留と加入が半々といったところ。
高木、永田、清水らベテランメンバーも残っており、監督含め経験豊かな人材が主導となって信頼し合えるチームになれば上位を目指すチームになるのでは。
伸びしろのあるチームだと思う。
〇FC今治
J3初年度。
岡田前日本代表監督がオーナーということで何かと話題になる今治が遂にJ3にやってきた。
景気の良い話題で大いにJ3リーグを盛り上げて欲しいところ。
昨年はリーグ戦終盤で苦戦したが何とか逃げ切って3位でフィニッシュ。
シーズン後に小野監督がJFA仕事に戻るために退任。
今治は資金が潤沢なので後任もすぐに決まるかと思ったが、今年に入ってスペイン出身のリュイス監督が就任することが決定した(コーチ陣は残留)。
経歴には日本でのプレー経験や指導歴はないが、日本と何か縁があったのだろうか?
岡田さんが見込んだだけの実力はあるのだろう。
内村(引退)を筆頭に太田、片岡(藤枝)、上村らがチームを去った。
加入選手としては、チョンハンチョル(YS)、越智(琉球)、林(鳥取)、近藤(流経大)、李(東海大付高)、片井(高知)の5人に留まった。
しかし、主力級のメンバーは駒野(元日本代表)、園田の2019JFLベストイレブンの選手らを含めほぼ残留。
J3初年度のチームは昇格した勢いがあるので、どのチームも手強かった。
今治も例外ではないはず。
去年チーム得点王は桑島(8点)だったが、絶対的なストライカーが不在なので、林がブレイクすればかなり強いチームになるかもしれない。
ただ、リュイス監督が未知数。
〇AC長野パルセイロ
横山監督が引き続き指揮を執る。
昨シーズンは開幕戦5戦未勝利と序盤からなかなか勝ち点が取れず、中盤では最下位も経験。
終盤まで苦しい戦いが続いたが、最後に5連勝でシーズンを終えた。
特に終盤の粘りは若い選手たちの奮闘によるところが大きい。
横山監督の指導が浸透してきたところで20シーズンを挑めるのはメリットだと思う。
しかし、これまでチームを支えてきた松原(富山)、大島、宇野沢(引退)、新井、西口、有永(岩手)、三上(秋田)らがチームを去ることになった。
特に宇野沢は優勝も経験したミスターパルセイロだったので、ライバルとしてもとても残念な気持ちだし、彼が現場にいないシーズンがどうなるのかは不透明だ。
20シーズンは新生パルセイロになるべく、これまでより大胆にチーム若返りを図っていると思われる。
広瀬(新潟)、藤山(秋田)、三田(八戸)、水谷(清水)、川田(栃木)、佐野(熊本)、左相(大宮)、岡(沼津)ら、レギュラー級の選手を獲得。
更に、大桃(早大)、牧野(関西大)など、有力な大卒選手も獲得した。
横山監督のこれまでの手腕であれば、若く有望な選手たちを上手くまとめることができると思うので今年は手強くなること必須だろう。
ただ気になるのは、ベテラン選手が不在になることでピッチ内外でのまとめ役がいなくなるのは不安要素になりうるかもしれない。
〇アスルクラロ沼津
モンテディオ山形ユースから今井監督が就任。
これまで沼津一筋だった吉田監督はうちに就任することとなった。
そのあおりでコーチ陣も2人入れ替わることとなり、指導陣に大きな変化があった。
なかなか新スタジアムの話がまとまらないのでJ2ライセンス取得が不透明な中頑張ってると思うが、選手の獲得が思うように上手くいかなかったイメージのオフシーズンだったように思う。
戦力的には熱川(引退)、岡(長野)らは移籍退団したものの、去年スタメンで出ていた染矢、普光院、濱、谷口、田中、前澤、坂本、徳永ら多くは残留した。
補強としてはGK大友(山形)、安在(東京V)、鈴木(讃岐)、森(四日市中央高校)、進藤(三重)らが加入。
大卒選手も数人獲得しているが、新加入した選手は今井監督の指導の下、どのくらい成長できるかが今後の鍵だと思う。
フロントもユース上がりの吉田監督の後任に、ユースの経験も長く指導歴の豊かな今井監督を選んだのも育成のためだと思われる。
個人的には、、大仙市出身の大友がスタメンGKの座をつかんでくれることを期待。
〇FC岐阜
昨年は大木監督から北野監督への交代劇があったが、20シースンはゼムノビッチ監督(VONDS市原)を迎えて気持ち新たに再出発である。
2008年にJ2に昇格し、長らく頑張っていたが、遂に岐阜も3部に帰ってきてしまった。
秋田とはJFL昇格同期なので仲良くやろうや。
19シーズンは8連敗もあり、途中連勝もなく応援する側もなかなか苦しい状況だったと思う。
監督交代もあって、不動のレギュラー選手というのも前田と阿部、甲斐ぐらいで、よく言えば他の選手にも満遍なく出場機会があった。
新加入としてはGK松本(秋田)、GKパクソンス(愛媛)、橋本(神戸)、長倉(法政)、大西(法政)、高崎(松本)とまずますの補強。
宮本、塚川、ビクトルの退団は痛いが、正直不動のレギュラー選手と言えるような選手が少なかったので痛手かどうかは不明。
若い選手たちの多いチームを実績のあるゼムノビッチ監督がチームを一つにできるか手腕が試される。
去年は指揮官が変わりチーム内がまだ安定していない状況なので、まずは新監督の下、チーム作りを盤石にするところからだろう。
〇SC相模原
監督は三浦文丈監督が引き続き指揮を執る。
19シーズンは上米良や田中雄大など新しい力が誕生する等明るい話題もあったが、シーズンを通してなかなか安定的に勝ち点を獲得できなかった。
今年は岐阜で活躍したGKビクトルや、夛田と和田(秋田)、星(福島)、清原(金沢)、窪田(群馬)、才藤(富山)、三島(熊本)ら主力級の選手を獲得。
また、助っ人外国人としてユーリとホムロを獲得した。
FWは全員入れ替わった形だ。
大卒選手の獲得も多くあり、即戦力と若手の戦力をバランス良く取っている印象。
スタメンの座を勝ち取ったGK田中(秋田)や川上(徳島)、ジョンガブリエル(鹿児島)、ジオヴァンニらがチームを去ったが、全体的にはかなり戦力の上乗せをできたのでは。
ただし、相模原が積極的な補強で周囲を驚かすことはこれまでは結構あったので、大事なことはチームが一つとなって戦えるかどうかだと思う。
首都圏に近いチームなので選手の獲得が比較的容易なのは本当にうらやましい限りだ。
〇カターレ富山
安達監督が引き続き指揮を執る。
19シーズンは後半戦で怒濤の追い上げを見せ、もしかすると昇格圏に入るかというところまでいった富山。
今年は昇格を見据えての補強となっている。
松原(長野)、林堂(愛媛)、武(福島)、戸高(町田)、田中(甲府)、宮城(川崎)とこれはなかなか凄い選手を揃えてきた。
また、大卒からは天皇杯で活躍した法政から末木と松澤の二人のコンビが来てくれたのはかなり大きい。
それに加え、新井や白石が抜けたものの、去年活躍したメンバーが残留しており戦力の上乗せとしては相当なものだと思われる。
ただし昨年の得点数は昇格してもおかしくない数字だったが、失点数が多いことで勝利を逃した試合も多かった。
DFの補強が少なかったのは得点力で状況打破するという監督の判断なのだろうが、攻撃偏重の補強がどう出るか。
FW陣としては髙橋・大谷・武・松澤など、かなりやれそうな選手ばかりなので、監督が自信を持つのも頷ける。
上手くいけば間違いなく昇格筆頭候補。
〇YSCC横浜
シュタルフ監督が引き続き指揮を執る。
毎年選手を育てては引き抜かれることを繰り返しているが、次から次へと新しい若い選手が育つという素晴らしいチームになっているYS横浜。
今年も進(群馬)、浅川(熊本)、奥田(水戸)ら得点力を牽引した選手たちが去ることになったが、きっとまた良い選手が育ってくるのだろう。
YSの最大の強みはそこにあると思う。
選手の獲得も、Jチームからはなかなか声がかからなかったが、磨けば輝く原石を受け入れている。
即戦力としては、大内(横浜FC)、谷(台中)、花房(琉球)、池ヶ谷(鳥取)、宮本(水戸)らが加入している。
また、高知中央高校のオニエは高いポテンシャルがある気がする。
クラブとして指揮官を選ぶ目も確かで、有馬監督、樋口監督らも退団した後も活躍している。
シュタルフ監督もいずれはもっと上の舞台で活躍するのではないか。
2020シーズンの各チームの編成もだいぶ落ち着いてきました。
例年通り、ライバルチームたちの戦力を考えてみます。
〇ヴァンラーレ八戸
昨シーズンは昇格して1年目のシーズンだったが、JFLからの勢いそのままに中位で19シーズンをフィニッシュ。
堅実な手腕で手堅く勝ち点を獲得していた大石監督が残念ながら1年で退任。
代わりに4シーズンJFL・MIOびわこ滋賀の指揮を執った中口監督が就任した。
選手は小牧(鳥取)、三田(長野)が移籍した以外は主力はほぼ残留させることに成功。
大卒やJFLの有力選手を獲得するという八戸らしい手堅い補強をしている印象。
J3昇格から着実に力をつけている。
全体的には戦力を落としてないが、戦力の上乗せもそこまで大きくないかも。
昨年のJFL新人王の安藤翼(ホンダロック)に期待がかかる。
昨年のようにチーム一丸となって上位を目指す。
〇いわてグルージャ盛岡
いわゆる”NOVAマネー”で今季は積極的に選手を獲得している岩手。
苦しい環境の中で孤軍奮闘していた菊池監督が退任後、京都や町田を率いた秋田豊監督が新監督として引き継ぐ事となった。
秋田監督のつながりで下畠・牟田、森下(磐田)、藤井(町田)など実績のあるDFを獲得。
FWでは2015年にJ3を震撼させた岸田(山口)、MFには小谷(秋田)、後藤(甲府)ら実力者を備える。
岩手は海外経由している日本人選手を過去にも獲得しているが、今年もこういった経歴を持つ大谷と佐々木が加入した。
大卒では元鹿島ユースの色摩
そして未知なのが、ヴァンデルソン、モライス、モレラトのブラジル人トリオ。
彼らがどれだけ即戦力としてできるのかも順位を決めそうだ。
一方で、鈴木達也、福田、梅内など苦しいときにチームの下支えとなっていた選手たちが去ることになったのは寂しい限り。
ブラジル人や上のカテゴリーから来た選手が多く粒ぞろいではあるが、不確定要素は現場から離れて久しい秋田監督。
J3は監督の力量が大いに関係してくるリーグなので、秋田監督の手腕によって左右されるかも。
岩手をひとつにまとめられるか?!
神戸のように景気の良い話題でJ3を盛り上げて欲しい。
〇福島ユナイテッドFC
監督は昨年に引き続き松田監督が指揮することになったが、今シーズンは主力の選手の移籍が相次いだ。
堀田(湘南)、星(相模原)、輪笠(秋田)、武(富山)と福島で主力を担ってきた選手たちがいなくなる。
代わりに大卒選手やローンで若手選手中心の補強。
最近は大卒選手やローン移籍の選手を育てて、育ってきたところで他クラブに引き抜かれるというサイクルが定着してきているような気がする。
ただし、秋田にとっては毎年苦戦を強いられているライバルでもある。
東北のクラブらしく、どんな選手構成であろうとしぶとく簡単には勝たせてくれない戦力はそろっている。
若手の中から新たな中心選手が出てくるのか注目だ。
特に橋本(法政)、トカチ(湘南)、福島(湘南)、青山(びわこ成蹊)、ファンティーニ(鳥栖)、渡辺(町田)らに注目。
特に、GKは3人とも20歳そこそこの選手なのでこの中から誰が今後活躍するのか楽しみだ。