2015年1月28日水曜日

J3チーム戦力俯瞰~SC相模原、グルージャ盛岡、ガイナーレ鳥取~

○SC相模原

昨シーズンはなかなか上手くいかないシーズンであったようだが、それでもリーグ中位の座を守ったのはさすが。

元日本代表の高原を獲得すると、観客動員も伸び、J3でも屈指の動員を誇る人気クラブとなった。

監督も交代となり、佐川印刷SCで指揮を執っていた辛島監督が就任した。

秋田とは違いシーズンが終わり早くも12月にも監督が決まったが、主力の退団と移籍もあった。

相模原をここまで支えてきた、FW松本・FW鈴木淳・MF佐野が契約満了

不動のレギュラーであり、相模原の快進撃に中に常にあったMF菅野が長野に移籍することになった。

しかしながら、チームに残った曽我部、トロ、天野らが契約を更新した。

また、高原は期限付きではなく、完全移籍で相模原に残留することになり、今季も人気の下支えとなりそう。

新加入としては、名古屋などに在籍していたMF須藤、東京ベルディや川崎で活躍したMF、清水からレンタルでFW樋口、札幌からレンタルでFW工藤、FC岐阜よりFW井上、横浜FCユース上がりのMF黒木を獲得している。

新しい監督を迎えてのシーズンとなるが、昨年の選手が概ね揃っているので、監督の手腕が試されるだろう。


○グルージャ盛岡

昨年の活躍の原動力となったFW土井が長野に移籍し、中盤でゲームを見事にコントロールしていたMF富井も契約満了

新戦力として獲得した選手をみていると、盛岡の試合の特徴であるフィジカルの強さのある選手と、空いたスペースに走り込むスピードある選手、非常に明確な補強をしているように思った。

福島からMF益子、鳥取から身長185cmのMF谷村、177cmの住田、そしてMF

福岡からDF畑本、佐川印刷からGK田端、鹿児島Uから主力の180cmFW谷口、富山から184cmDF木村、JSCからGK花田、鳥取等で活躍したMF小井出、福井から190cmFW阿部を獲得している。

テクニカルな中盤を支える部分を担う選手以外は、180cm以上の巨人を獲得し、フィジカルでは圧倒しようという意思が感じられる。

テクニックとスピードを生かした攻撃をしないと、盛岡から勝つのは難しいかもしれません。

かなり怖いチームになる気がしています。


○ガイナーレ鳥取

昨年は海産物で稼いだお金を資本にフェルナンジーショとハマゾッチの補強を行い、後半戦では怒涛の追い上げを行ったが、残念ながらあと一歩J2昇格に届かないシーズンになった。

松波監督は留任し、オフシーズン早々にフェルナンジーニョ、廣田、安藤、馬渡らが契約更新発表

FWハマゾッチ、MF倉貫、FW岡本、GK小針らが契約満了になった。

なぜか契約満了になったこれまで選手の多くは盛岡に流れていった。

新加入としては、長野からMF畑田、長野からDF川鍋、同志社大からMF宮本、大阪産業大からMF、大阪経済大学よりMF奥村、関西大よりDF秋山が加入

鳥取は経営状態が非常に厳しいと巷では言われているが、確かに、強化費の節約に配慮している補強にみえる。

しかしながら、怪我するまで大活躍だった馬渡と、後半戦で快進撃を支えたフェルナンジーニョがいるので、攻撃力は十分あるチームになるだろう。

昨年、守備では鉄壁を誇ったが、得点力不足がチームの成績を押し下げた感があるので、そこが強化ポイントになるのだろうか。



相模原は首都圏のチームらしくJ1~J2チームの選手をレンタル移籍を使いながら補強

盛岡は明確なコンセプトの中で選手を選考し、カテゴリにこだわらない選手を獲得

鳥取は強化費に配慮しながら、同じJ3内からの獲得と大卒を交えての補強


おそらくJ3の中位から上位を狙うであろう3チームだが、無理な補強はせずに的確な補強を目指していると感じた。


2015年1月22日木曜日

J3チーム戦力俯瞰~藤枝MYFC、FC琉球、福島ユナイテッド~

はい、のらりくらりと第2回目



○藤枝MYFC

こちらも秋田と同様、監督が昨シーズンで退任し、S級ライセンスを取得したことで大石ヘッドコーチが内部昇格で監督になるようだ。

去年の主力はほぼ残留

ストライカーの17得点の大石はどこかに移籍するかもという噂があったが、残留を決めたようで、手ごわい相手になりそうだ。

新戦力としては、なんといってもツエーゲン金沢から来た越智

秋田サポならこの選手の名前は誰もが知ってるはず。

13年に八橋ホームで見事なフリーキックを決め、アウェイでもCKからこぼれ球を綺麗に決められた「秋田キラー」だから。

その他には東大卒のMF添田、ガンバ大阪から期限付きで小川の2人を獲得している。

藤枝が伝統的に苦手な秋田としては、着実に戦力アップしてきた藤枝は脅威になるはず。



○FC琉球

昨年は勝ち点が同じながら、得失点差で秋田に上回れなかった琉球だが、今年は薩川コネクションで大幅な戦力UPができそうだ。

昨年の主力は、レンタル加入していた青木以外は概ね残留

新戦力として、長野から薩川チルドレンの松尾、田中、藤井、川邊が加入

秋田からも惜しまれつつ藤井が琉球に行っているが、この4人の活かし方は薩川監督が一番良くわかっているはずで、非常に怖い。

東京国際大学(関東1部)からFWの才藤、GK今野、拓殖大学(関東2部)からDF菊野を獲得

福岡から沖縄出身のMF金城
栃木ウーヴァや盛岡で活躍したDF川里を東京23FCから、
DF西田を沼津から、
MF岩淵を山口からと、
かなりの選手が新戦力として加入している。

監督の手腕で大幅な強化になるか注目のチームになりそう。



○福島ユナイテッド

昨年は時崎のロスタイム引退弾で琉球に劇的勝利してシーズンを終え、有終の美を飾り勢いに乗りたい福島

今年はJ1神戸から、地元福島市出身のDF茂木の電撃移籍で幕を開けた。

まだまだJ1、J2でやれる選手だと思っていたし、地元福島市の英雄なだけに地元の盛り上がりもどんどん上がっていくのではないかと思う。

昨年の戦力としては、福島を支えてきた功労者がチームを去った。

MF益子(盛岡へ禁断の移籍w)やFW小林が契約満了し、FW久野が地元静岡のHonda FCへ移籍、

また、札幌へレンタルバックのMF堀米など、若干の移動があった。

福島はJ2クラブ等からのレンタル移籍を活用していたので、レンタルバックが多めになっている。

新戦力としては、湘南からレンタルで来ていたDF村岡が完全移籍で獲得
その他にMF福岡(湘南・レンタル)、MF前田(湘南・レンタル)を獲得している。

加えて、以前金沢にも在籍し、札幌からタイで経験を積んでいた、FW横野が完全移籍で、鳥取を契約満了した経験値の多いDF戸川も獲得している。

FW横野は2012年に西目で金沢と対戦した時、クロスを上手く併せて2-1とされたのを間近で見ており、生粋のFWらしいシュートが鮮明に記憶に残っている。

昨シーズンは、豊富な運動力とテクニックの絶妙なバランスを併せ持つ福島に上手い事試合を持っていかれ、一度も勝てなかった秋田だが、今年は更に手ごわい相手になりそうだ。



こうして書いてみても、各クラブが確実に戦力アップできる手堅い補強をしており、昨年以上の競争の激しいリーグになりそうだ。

おそらく、J3を余裕をもって勝ち抜くには、相当の強化費が必要になってくるだろう。

2015年1月21日水曜日

J3チーム戦力俯瞰~J22、レノファ山口、YSCC~

自分のチームの体制が整ったところで、J3のライバルチームの状況をちら見しようという試みをしたいと思います。

他のチームのことをとやかく言う資格もないし、知識もないので、「こいつ適当なこと言ってる」程度に思っていただければ。

では、最初にJ-22、レノファ山口、YSCCから。



○J-22

選手リストも発表されてないので、何とも言いようがありません(さっそくかよ)。

ただ、去年は若手Jリーガーの実践の場を用意するという試みの1年目ということもあり、スタッフと選手もバタバタしたと思います。

今年は、高畠監督の続投かどうかもわかりませんが、2年目ということで1年目の経験を生かし、落ち着いた組織運営ができるかなと思われます。

いずれにしても、このチームは順位というより若手Jリーガーの実戦機会の確保にありますので、J3のレベルが上がっていくことがこのチームをさらに意味のあるものにするのかなと。

去年、召集された選手でJ1・J2の公式戦に出場できるようになった選手をチェックするのも面白いかもしれません。



○レノファ山口

今年JFLからJ3に昇格(参加?)したチームであります。

去年、13年には天皇杯で秋田と対戦した際には、ディフェンスラインからしっかり繋ぐパスサッカーのイメージがありましたが、14年に八戸で見たときには攻守の切り替えと縦に速いサッカーになっていました。

JFLで勝てるサッカーに進化したのかなという印象。

JFLからのステップアップということで、DF山崎とMF岩淵はチームを去ったが、主力級のほとんどは残留に成功した。

特に昨年レンタルでレノファに所属し、JFL得点王となった岸田を町田から完全移籍で獲得したのは大きい。

JFLベストイレブンにも選出されたGK一森もいるし、

新加入としては、JFLベストイレブンの福満をヴェルスパ大分から獲得、同クラブから黒木も獲得している。

その他、大卒選手を数人と、讃岐からGKを獲得しています。

個人的に、関西リーグ優勝の阪南大学卒のDF香川が活躍しそうな予感をしています。



○YSCC

昨年はJ3最下位だったYSCCですが、当然今年は名誉挽回のシーズンにするはずです。

監督は昨年と同様、有馬監督が続投

選手は昨年の主力はほとんど残留している。

新加入選手は、派手な補強はせず、関東大学リーグ2部等、着実な補強をしているという印象だった。

昨年の内容をみると、我が秋田より面白いサッカーをしており、「いずれ抜かれるな」と確信していただけに、最下位は意外な結果だった。

過去に在籍した辻のように、得点力のあるストライカーがあれば地盤はあるので爆勝しそうな予感はある。




全体的に、今年のJ3の移籍と新加入は活発で楽しいですね。

次回は、藤枝・琉球・福島あたりにしようかな。

2015年1月19日月曜日

新体制発表記者会見に行ってきた

全世界が注目した新体制発表会に行ってきた。

全世界に向けてライヴ配信された映像が↓
https://www.youtube.com/watch?v=WTOrBlo40cY&feature=youtu.be
来れなかった方、観れなかった方、もう一度観たい方は是非

で、行ってみた感想です。

○開場にはざっとみて100人くらいは観客がいた。
もっといたかもしれないが、2階の回廊から足を止めて観ている方もいたので、それなりに目立っていたと思う。

○三好再契約の発表に会場が沸く
唐突に発表され、サポ歓喜
去年のチーム得点王の再加入は当然ながら大きく、他のJ3チームに行かなかったことも安心した。
この時期になっても移籍先リリースがなかったため、もしかして海外か?とも思ったが、秋田に戻ってきてくれた・・・

○今年の新加入は社長が行った
個人的に去年よりはかなり効果的な補強になっていると思っていたが、前GMが関わっていなかったのは驚いた。
社長がこれだけ強化の仕事ができるのなら、そもそもGMはいry

○沖縄キャンプの教訓
記者からキャンプに関する質問で、「沖縄では効果的なTMができず、課題発見が不十分だった」というコメントが聞けた。
ちゃんと省みていたのでそこは安心したのだが、そもそもJ1J2チームが沖縄から去った後に沖縄入りすることは最初からわかっていたし危惧していたので、なぜその時期に沖縄キャンプしたのかは永遠の謎

○新加入はみんなデカイ
熊谷君はかわいかったがw
一番驚いたのはアグスティン
かなりがっしりした体格ですごくフィジカル強そうだし本人もそれを売りにしているようだ。
柿本と齋藤は欠席だったが、どちらもフィジカルに優れた選手と聞く。
体格的にはJ規格だなという印象はもった。

○船川
ふてぶてしかったw
けど、高卒選手はこのぐらいでいいのかもしれない。
20点取れよw

○間瀬監督
話し方など、非常に好印象だった。
母方の両親が男鹿市出身だとか、それが秋田指揮官になる決め手となったかはわかりませんが。
通訳から名監督になるその第一歩を秋田から始めてくれるのは何より嬉しい。
今期のキーワードは「スピード」
TDKSCから水面下で(?)眠っていた、鋭いカウンター攻撃の再来になるのか?!

○新ユニフォーム
賛否両論ありましたが、それなりにカッコイイと思いました。
セカンドユニの赤も悪くないと思います。
値段高くないといいけど・・・



参加してみて、高揚感を感じるようになりました。

今年もまた新たな気持ちで応援しようという気持ちになりつつあります。

さっそくチームは明日から秋田市立体育館で始動!

ここから息吹き帰そう!


2015年1月17日土曜日

J3ブラウブリッツ2015監督&選手決定

年明けからジワジワと搾り出すように発表してきた新加入情報ですが、おそらく全て完了いたしました!

こんな感じ。

ブラウブリッツ秋田2015シーズン契約・新加入状況(2015/1/16現在)
ポジション選手名新加入選手
GK浅井 俊光--
GK石川 慧退団松本 拓也
GK三宅 貴憲--
DF今井 昌太退団下田 光平
DF江崎 一仁--
DF島川 俊郎--
DF初田 真也--
DF平井 晋太郎--
DF山田 尚幸--
MF前山 恭平--
MF平木 良樹退団熊谷 達也
MF熊林 親吾--
MF新里 彰平--
MF川田 和宏--
MF半田 武嗣--
MF三好 洋央退団斎藤 純平
MF峯 勇斗--
MF鈴木 健児--
MF李根鎬退団アグスティン
FW牧内 慶太--
FW比嘉 雄作退団船川 琢之介
FWレオナルド--
FW藤井 貴退団柿本 健太
監督与那城ジョージ退任間瀬 秀一

J2ライセンス不可や資金が少ない割には良い補強をしてくれたと思います。

個人的に新加入選手のイメージ


GK松本 拓也

北九州では鈴木彩貴(元秋田)とサブゴールキーパーの座を争っていたので、名前は知っていた。
飛び出しの判断が上手い、熱血タイプの選手らしい。
ブログなどで情報発信が多く、秋田でのプレーに掛ける想いには心打たれた。
是非、この北の地で名誉挽回して欲しい。


DF下田 光平

いわずと知れた、秋商出身のDF
それとは関係なく、去年、補強されなかった待望のセンターバックをこなせる選手が入ってきて嬉しい限り。
対人プレーに強く、ディフェンスリーダーとして守備力アップに努めて欲しい。
J2では一発退場したり、時に熱くなりすぎるところがあるが、周りに良い影響を与えられる熱いプレーを期待します。


MF熊谷 達也

仙台大学の不動の10番
期待の新人に挙げられており、正直、何故秋田に来てくれたのか分からないくらい力のある選手だと思う。
おそらく、柏ユース(秋田では牧内、島川、峯が在籍)繋がりだろうか。
在学中は常に中盤の一角を担っていたが、ゴールやアシストでは貢献しないタイプの選手っぽい。
レフティーの技巧派だそうな。


MF齋藤 純平

秋商出身の駒澤大学の猛犬(のように逞しい見た目)w
関東大学リーグでも活躍している。
試合後半で結構ゴールを決めており、スタミナにも優れていると勝手に期待している。
彼も熊谷と同様、即戦力として期待できる選手だと考えている。


MFアグスティン

神奈川県リーグ1部からJ3に高飛び!
謎に包まれたアルゼンチン人だ。
プレー集を観る限りではやってくれそうな気がする!
が、実際のところはなんともいえませんな。
だが、県リーグから必死にチャンスに挑んで掴み取ったメンタルは尊敬するし、秋田で試合の流れを変えるような熱いプレーを見せて欲しい。
ちなみに、本名はアグスティン・レオナルド・オルテガだが、アグスティンとレオナルドは名、オルテガは姓ですよね?
なので、レオナルド・オルテガはお父さんの名前で、レオナルド・オルテガの息子アグスティンという構成になるんでしょうか?


FW船川 琢之介

秋商卒業からのブラウブリッツ秋田!
スピードが売りの高卒フォワードですね。
まずはしっかり練習から取り組んで、出場機会が与えられれば難しいことは考えずに特徴を生かしたプレーでチャンスを作って欲しいところ。
秋田にいても、ブラウブリッツ経由でプロのサッカー選手になれるということを実践した獲得だけに、どうしても期待してしまうね。


FW柿本 健太

松本と同じく北九州から完全移籍で獲得
なかなか出場機会がなかったようだが、松田が引退してからいなくなった待望の大型フォワード
前線で体を張ったプレーでタメを作ったり、制空権を取るなど、どうしても色々と期待してしまう。
個人的には得点というよりは、チームプレーをして欲しいと勝手に思ってます。


監督 間瀬 秀一

オシム前日本代表監督のジェフ千葉時代の通訳の経験があるお方
現役時代は日本人ながら日本でのプレー経験がなく、複数言語を使いこなすという、異色の経歴の監督がここ秋田の地で名を起こします!
正直、どんなタイプの方かはわかりません(笑)
ただ、オシムの教えを伝えたいという理由で監督を目指したようなので、これもいろいろ期待してしまう。
理にかなった戦術だが、時には相手を欺き、まさに絡め取るような猛将のごとき監督になって欲しいと勝手に期待


明日、1月18日には秋田駅前のアルヴェで新体制のお披露目があるので、興味がある方はアルヴェへGO!


行けない方は、ネット中継もあるよ。

新ユニお披露目もあるよ。