2019年1月19日土曜日

ライバルチーム分析~ヴァンラーレ八戸、SC相模原、AC長野パルセイロ~

○ヴァンラーレ八戸

スタジアムの建設が間に合わなかったり、成績が一歩届かなかったりで苦しみながらも悲願のJ3昇格を果たした八戸がついにJの舞台に。
昨年は葛野監督の急病というアクシデントがありながらもチーム一丸となって戦いきったのはお見事でした。
葛野監督はS級ライセンスを未取得なので、J3参入初年度の今年は監督を変えて戦うことになる。
(葛野さんは目下取得中で今期は強化部長としてチームに留まる。)
気になる新監督は藤枝を率いた大石監督というなかなか良い人選。
大石監督が藤枝を辞めた後、どこにいくのかとても気になっていたので。
藤枝の攻撃的なサッカーが八戸でも見られるか注目である。
さて、昇格組とあって主力はほぼ残留し、J3の各クラブから文字通りの補強を行っている。
山口、鹿児島、沼津が積極的に行っていたJFLで活躍したチームからの引き抜きは今治の三田だけになるのだろうか?
いずれにしても、例年J3昇格初年度のチームは躍進するので十分注意するだけの戦力はあると思っている。
日高(←秋田)、小牧(←藤枝)、三田(←今治)、河津(←盛岡)、上形(←栃木)らを獲得している。
去年、八戸とはトレーニングマッチを行ったが、その時は堅守速攻チームという印象。
縦パスが上手い日高、サイドの突破力に長けた小牧らはチームにマッチすると思う。
既存の戦力がJ3でどのくらいやれるのかは分からないが、少なくともJ3下位争いをするようなチームではないと思う。
鹿児島や沼津のように大躍進もありうるので、舐めてかかると負けそう。

○SC相模原

J2ライセンスがなかなか取得できない状況で戦いを続ける相模原だが、今年は三浦文丈監督を新しく迎えてのスタートとなる。
西ヶ谷監督の続投かと思ったが、相模原の毎年恒例の監督交代がまた今年も…
昨年の川口引退が日本全体をびっくりさせたが、それ以外にも選手も相当数退団しており、工藤、辻尾、保崎、北井、矢澤、菊岡、成岡、トロ、久保、チッキーニョ、大塚、松本ら主力の殆どがチームを去った。
ここ最近は、若くて将来性のある選手がJ3ライバルチームを移籍する例があったが、今年はベテラン勢がばっさり退団した。
残った選手としては、GK田中、千明、梅井、丹羽、梶山、ジョンガブ、森本が残った。
新加入は浅沼(←YS)、平石(←秋田)、川上(←富山)、大石(←山口)、阿部(←群馬)
また、ブラジルからDFルーカス、DFアルトゥール。MFミルトン、MFジオヴァンニと4人取っており、相模原の謎ブラジルラインが炸裂している。
若い選手としては、小田島怜(東京Vユース)や松岡(名古屋ユースでU18パラグアイ代表)の即戦力が期待される。
退団に対して入団がまだ少ないので、まだ加入がありそう。
群馬同様、チームが様変わりするが、長野→新潟ではあまり評価の高くなかった三浦文丈監督がどれだけチームをまとめられるかが鍵になりそう。
相模原に対しては毎年そうなのだが、どんなチームになるのか未知数といったイメージ。

○AC長野パルセイロ

ここ近年、チームの色を変化させようと苦悩している長野。
去年は浅野監督交代後になかなか良いチームを作ってきた阪倉監督がなんと退任。
それと同時に、美濃部GM、小笠原強化Dが退任し現場の体制を刷新するようだ。
新監督はなんと秋田、栃木を率いた経験のある横山雄次監督。
過去に監督をやってもらったサポーターから言わせると、サッカーはつまらないが結果は出す監督だと思う。
GK田中、都並、寺岡、河合、前田、岡本、勝又、佐藤、萬代、松村が今の所退団している。
田中、寺岡、勝又、佐藤、萬代とこれまで長野を支えてきた選手がバッサリ切られたのは方向転換の影響だろうか?
河合、松村の若手の選手がいなくなったのも少なからず衝撃があった(河合は琉球の引抜だろうが)。
ただ、契約更新した選手も多く、GK阿部、GK小澤、内田、内野、大島、西口、松原、東、新井、有永、岩沼、国領、堂安、宇野沢、竹下、三上らは残留。
移籍加入としては、ここでも若手選手の加入が目立つ。
妹尾(←G大阪)、山口(←大分)、山田(←大宮)、池田(←愛媛)、入間川(←甲府)、木村(←長崎)など上位カテゴリーのチームから若手DFの獲得が目立つ。
ここ最近そこそこ大卒選手の獲得が当たっている長野だが、今年は中京大から大城、大体大からGK立川、同志社から吉村(ガンバユース)を獲得している。
また、地元高校からヌグハラも獲得している。
編成を見ると明らかにチームの若返りを狙っていて、これまでの大人のサッカーから、攻守の切り替えが素早い、スピードのあるサッカーを目指すのだろうか?
最前線でポイントになる選手が今の所いないように感じるが、その辺はまだ補強があるのか気になるところ。
横山監督であれば退団した萬代、勝又、佐藤をうまく使えた気がするのだが...。
横山さんは決して攻撃のアイデアが豊富とは言えないので、爆発的な得点力のあるFWがいないと辛いかも。

秋田とはホーム開幕戦で対戦する長野。
ホームでは未だかつて一度も勝った事が無い天敵だが、今年は絶対に勝たせますよ!

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